After Effectsなら音に合わせて動く動画を作れる??
普段、僕はクラブに行くことはありませんが、作業する時はなぜかクラブミュージックを聴きたくなるのです。
なんででしょうね。
YouTubeで次のような動画を聞きながらテンションを上げて作業することが多いです。
この動画をよーく見てみると、まず、
音に連動して波形が動いています。
そして、
バックグラウンドの女子の写真が音に合わせて動いていますね。
「After Effectsでこのように『音に連動する動画』を作れないかなー」
と思って調べてみたところ、こちらの神記事に遭遇。
After Effectsデフォルト標準装備の「オーディオスペクトラム」を使えば、音に合わせて波形、レイヤーが動く動画を作れるようでした。
このエフェクトの使い方は神記事に発足する隙間もないほど詳しく載っているので割愛します。
音に合わせて動くナウい動画の作り方
今回、自分が好きなクラブミュージックの動画を模倣して作ってみました。
今回できたのはこちらの動画です。
うん、だいたい一緒ですね。
準備するもの
この動画は作るために準備したものは次の2つです。
- クラブっぽい音楽
- 女子の写真
これら2つを、After Effectsのプロジェクトウィンドウに追加しましょう。
プロジェクトウィンドウにドラッグ&ドロップしてもいいですし、ファイルから「読み込み>ファイル」と進んでもOK。
タイムラインに設置
2つの素材をタイムラインに追加します。
音楽と写真ですね。
プロジェクトウィンドウからドラッグ&ドロップしましょう。
平面レイヤーを追加
お次は平面レイヤー。
Macならばcommand + Y、Windowsならばcontrol + Yで平面レイヤーを作成します。

「オーディオスペクトラム」を適用するためのレイヤーです。
色は何でも構いませんよ。
エフェクトを探して適用
エフェクトプリセットウインドウから「オーディオ」と検索すると、
オーディオスペクトラム
が見つかりますね?

そいつを先程の平面レイヤーにドラッグアンドドロップして適用。
オーディオレイヤーを選ぶ
平面レイヤーを選択した状態で、エフェクトコントロールパネルをみます。
まずいじるのは「オーディオレイヤー」という項目。
ここでは、音に合わせて動かしたい元となる「音」を選びます。
今回はステップ1で追加した「クラブっぽい音楽」を選択。

この時点で、ピンクっぽいゲージが音に合わせて動きましたね。
表示オプションを設定する
ただ、このままだと「ゲージ」が動く動画なってしまいます。
お手本に近づけるため、波形が動くようにしましょう。
表示オプションから「アナログライン」を選びます。

すると、波形が動く動画になりますね。
波形の位置を調整
続いて、波の位置を調整。
調整は
- 開始ポイント
- 終了ポイント
の2つをx・y軸で動かしますよ。

開始ポイントとは、波の左端のポイントのこと。
終了ポイントは、逆の右側のポイントです。
画面の端から端まで波が見えるようにしましょう。
そして、若干「下の方」に移動させます。僕は次のように設定しました。
x座標 | y座標 | |
---|---|---|
開始ポイント | 2 | 850 |
終了ポイント | 1919 | 850 |
サイドオプション
「サイドオプション」で波形が出るサイドを調整します。
デフォルトでは「両サイド」となっているので、上下両方に波形が出ちゃいます。
お手本動画をよーくみると、上下両方に波は出ていますが、2つの波が繋がっていません。
まずは上側だけの波を作ります。
両サイドから「サイドA」に変更しましょう。
これで上側だけに波が出るようになりました。
波をなめらかにする
ただ、これだとギザギザの波になってしまいますね。
そこで波を滑らかにします。
滑らかにするためには、
- 周波数バンド
- オーディオデュレーション
をいじります。
周波数バンド | 128 |
---|---|
オーディオデュレーション | 30 |
「周波数バンド」は反応する周波数の範囲を決めるもの。
こちらを「128」に設定することで、より細かい範囲の周波数を波で表現できるようにします。
それから「オーディオデュレーション」を短くすることで、より短時間の波形をスペクトラムに変換できるんですね。
こいつを30に変更。
太さを調整
続いては、波線の太さですね。

こちらはお好みによって変えちゃってください。
波の色を変更
波の色も変更できます。
- 内側カラー
- 外側カラー
という2色を変更でき、内側・外側(両サイド)に色がつきます。

お手本の動画は完全に白い波形なので、内側と外側の色を「白」に変更しましょう。

「最大高さ」を変える
「最大高さ」で波の高さを変更できます。
高さが足りない時は、最大高さを大きくしましょう。
コピーして逆側にも波を作る
ここまでで、ベースとなる波形は作れました。
ただ、お手本の動画では、上下両サイドに波があります。
そこで、先ほど作った音のレイヤーをコピーして逆側にも表示します。
まずレイヤーをコピー。

Macならばcommand + D、Windowsならばcontrol + Dですね。
そして、波の位置を若干下にずらします。
開始・終了ポイントのy軸を2つ下げればいいですね。

そして、サイドオプションを「サイドB」にします。
これで上下両サイドに音に合わせて動く波ができちゃいました。

写真を音に合わせて動かす
あとは写真を音に合わせて震わせるだけ。
お手本ではバックグラウンドの女子の写真が小刻みに動いているのがわかります。
オーディオ振幅
まず、音のレイヤーを選択した状態で右クリック。
キーフレーム補助
から
オーディオをキーフレームに変換する
を選択。

すると、新しく「オーディオ振幅」というレイヤーが追加されるはず。
レイヤーを選択した状態で「U」を押すと、
- 左チャンネル
- 右チャンネル
- 両方チャンネル
という3プロパティにクソ細かくキーフレームが打たれているではありませんか。

今回使うは最後の「両方のチャンネル」というプロパティです。
写真のスケールのエクスプレッションを表示
いよいよセクシーなガールの出番です。
写真のレイヤーで「S」をおしてスケールを表示。
Macならばoptionキー、Windowsならばaltキーを押したまま、スケールの時計マークをクリック。

エクスプレッションウィンドウを表示させましょう。
その状態で、右側ナルトマークをドラッグして、振幅スペクトラムの「両方チャンネル」にリリース。

すると、次のようにエクスプレッションが変化しますね。
1 2 |
temp = thisComp.layer("オーディオ振幅").effect("両方のチャンネル")("スライダー"); [temp, temp] |
この時点で音に合わせて写真のスケールが変化する動画を作れました。
しかし、これだと揺れすぎて酔ってしまいそうなので、揺れを小さくしたいところです。
まずエクスプレッションの式に、
*0.05
を追記して0.05倍します。
1 2 |
temp = thisComp.layer("オーディオ振幅").effect("両方のチャンネル")("スライダー")*0.05; [temp, temp] |
しかしこれだと、写真自体のスケールも小さくなり、見えなくなります。

そこで
+100
として100を足すのです。
1 2 |
temp = thisComp.layer("オーディオ振幅").effect("両方のチャンネル")("スライダー")*0.05+100; [temp, temp] |
すると、写真の大きさを保ったまま、揺れだけを小さくできますね。

いやーなんとかできました。
一番苦戦したのが最後のスケールのエクスプレッション。
振幅を小さくするにはどうしたらいいかで悩みました。
最終的に自己解決というより、こちらの神記事にお世話になった結果、希望通りの動画を作れました。
ありがとうございます。
ぜひ、音に合わせて動く動画を作りたい時はAfter Effectsのオーディオスペクトラムを活用してみてください。
それでは!
Ken
【参考記事】
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