After Effectsのイージーイーズイン・アウトってなに?
After Effectsのアニメーションを作るときに時にはキーフレームを打ちますよね?
キーフレームを打っただけでアニメーションは完成するんですが、ただ普通に打っただけだと、
直線的な変化のアニメーション
になってしまいます。
例えば、位置のアニメーションならば、時間と位置の変化は次のようなグラフになります。

つまり、等速運動になっていますね。
しかしながら、現実の世界ではそうもいきません。
摩擦もあるので等速運動している物体はほぼ存在しないといってもいいでしょう。
出だしが遅かったり終わりが遅かったりします。
このような現実世界の物体に近い動きをAfter Effectsでも再現したいところですね。
そこで使えるのが、
After Effects のイージーイーズイン・アウト
という機能です。

今日はこの使い方とそれぞれの違いをまとめてみました。
After Effects のイージーイーズイン・アウトの違い
まずはそれぞれの違いを見ていきましょう。
イージーイーズなし
まずはイージーイーズがない普通のキーフレーム。
こちらは等速でキーフレームの変化がおきますので、位置のキーフレームだとオブジェクトは等速運動します。

スタートからゴールまでずーーーっと同じ速度ですね。
イージーイーズアウト
イージーイーズアウトはずばり、
出だしが遅いアニメーション
です。
最初はゆっくりスタートして徐々に加速し、最後に速くなります。
覚え方は、
出かける(アウト)するのがゆっくり(イージー)な動きになっているアニメーション
です。
イージーイーズアウトに設定してやると、キーフレームの形が「ひし形」から

「<」に変化しますね。

一連のキーフレームはこんな感じ↓

イージーイーズイン
イージーイーズインはイージーイーズアウトとは逆。
出だしが速く、アニメーションの終わりで遅く変化するようになります。
最後がゆっくりとなるわけですね。
覚え方としては、
目的地にインするのがゆっくり(イージー)になるアニメーション
ですね。
イージーイーズインを適用したキーフレームの形は「>」に変化しますね。

一連のキーフレームはこんな感じ↓

イージーイーズ
最後にイージーイーズ。
イージーイーズインとアウトを両方適用したキーフレームの変化になります。
始まりはイージーイーズアウト、終わりがイージーイーズインになっているアニメーションを「イージーイーズ」と呼んでます。
出だしが遅いし、終わりも遅くなる、というアニメーションになります。
つまり、このイージーイーズを適用した場合、
真ん中の動きが一番速くなるわけです。
キーフレームはイージーイーズアウトの「<」で始まり、「>」で終わることになりますね。

このイージーイーズイン・アウトを同じキーフレームで適用したい場合は「><」のように2つが組み合わさった形になります。

動きを見比べる
最後にこれら4つのアニメーションの動きを比べてみましょう。

うん。やっぱり出だしと終わりの時間は同じだけれども、その間の動きは千差万別。
確かに何かしらのイージーイーズを適用した3つのアニメーションの方が自然に見えますね。
After Effectsのイージーイーズの使い方
最後にイージーイーズの使い方を見ていきましょう。
キーフレームを右クリックする
まずはイージーイーズを適用したいキーフレームを選択した状態で右クリック。
すると、次のような選択肢が現れると思います。

キーフレーム補助
その中から「キーフレーム補助」を選んであげましょう。
その中に
- イージーイーズイン
- イージーイーズアウト
- イージーイーズ
があると思います。
どれか選んでやると、キーフレームの形が変化しますよ。
ショートカットキーが便利
イージーイーズにはショートカットキーが用意されています。
Mac | Windows | |
---|---|---|
イージーイーズアウト | F9 + command + Shift | F9 + control + Shift |
イージーイーズイン | F9 + Shift | F9 + Shift |
イージーイーズ | F9 | F9 |
ショートカットキーさえ覚えてしまえば、右クリックの手間が省けるのでガンガン使えますね。
イージーイーズを解除する方法は?
イージーイーズを解除したいときもありますよね?
そういう時はMacならばコマンドキー押してキーフレームをクリック( Windowsならコントロールキー)。
イージーイーズを簡単に解除できるのでぜひ使ってみてください。
イージーイーズは 全てのキーフレームに適用可能
もちろん、このイージーイーズはすべてのキーフレームに適用できます。
たとえば、不透明度、スケール、アンカーポイントとか、あとはなんでしょう、エフェクトのプロパティの変更などにもイージーイーズは使えます。
応用範囲がむちゃくちゃ幅広いのでぜひ使ってみてください。
それでは!
Ken
動画制作ノウハウを発信します。
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