After Effectsで「太陽光」のような光を表現したい
After Effectsでは色々な映像表現が可能。
何を隠そう、太陽などの「強い光」を撮影した時の様子を再現できるのです。
その名も、
レンズフレア
というエフェクトです。
「レンズフレア」とは、
太陽光などの強い光をカメラ内に入れた時に、カメラの内部で光が反射し、それが映像として記録される現象
のこと。
具体的にどのような現象が発生するのでしょうか??
まず強い光を発している「光源」が映像に映ります。

そして、光源付近は光の影響で「白く」なって、コントラストが弱くなるのです。
つまり、輪郭がちょっと薄くなるんですね。
そしてもう1つ、レンズフレアには効果があります。
それは「現実世界にはないはず」のイメージが映像に現れる効果。
巷では「ゴーストイメージ」と呼んでいます。
このように「レンズフレア現象」では、
- 光源付近のコントラストが下がる
- 現実世界にないものが現れる
のを2つの効果を期待できるのです。

もちろん、After Effectsの「レンズフレア」では、この2つを再現できます。
After Effectsでレンズフレアを使う方法
それじゃあ、レンズフレアの使い方を解説していきます。
レンズフレアエフェクトでは、
- 光源の「位置」
- 光源の「明るさ」
- 現実世界にはない物体がどこに写るのか?
を調整していきます
平面レイヤーを作成
まずは平面レイヤーをコンポジション内に設置。
平面レイヤーの色は何色でも構いません。
黒平面ならば、レンズフレアの効果がわかりやすくてオススメですね。
Macならばcommand + Y 、Windowsならばcontrol + Y で平面レイヤーを作成しましょう。
「レンズフレア」エフェクトで探す
続いて、レンズフレアのエフェクトを探します。
エフェクトの捜索は「エフェクト&プリセット」ウインドウからおこないますよ。
レンズ
と検索すれば、「描写」フォルダ中の「レンズフレア」を発見できるはず。

エフェクトを適用
「レンズフレア」エフェクトをドラッグして、ステップ1で作った「平面レイヤー」にリリース。
すると、平面に「太陽のような光源」が現れたんじゃないですかね?
さらに「現実界にはいないはずの輪っかのようなもの」が現れたら、もうそれはレンズフレアです。
After Effectsのレンズフレアを微調整
あとは微調整。
平面レイヤーを選択した状態で「エフェクト&コントロールパネル」を開きます。
After Effectsのレンズフレアエフェクトでは、次の項目を調整できます。
光源の位置
まずは、強い光を発する「光源」の位置。
光源の位置はx・y座標の二次元で動かせます。
Xを増やせば右に移動し、Yを増やせば下に移動します。
光源の明るさを調整
次は光源の明るさ。
デフォルトでは「100」ですが、大きくすると明るくなり、小さくすると暗くなります。

明るくなると、光源周辺がみえづらくなりますね。
レンズの種類を変更
あとはレンズの種類も変更できます。
レンズの種類で、映像に現れる現象が異なります。
After Effectsのレンズフレアでは、次の3種類から選べます。
- 50-300 mmズーム
- 35 mm
- 105 mm
僕的には「105ミリ」のレンズフレアが好きですね。

光源の色が太陽光に近く、自然です。
不透明度を調整
さらに、最後の「元の画像とブレンド」をいじりましょう。
これはレンズフレアの透明度です。
0パーセントにすると、透明度0%。
エフェクトを適用した平面がまったく見えず、レンズフレアが100パーセントくっきり。
逆に100パーセントにすると、透明度100%、つまり、レンズフレアが完全に透明になって消失します。
描写モードを変更
「エフェクトを適用した平面より下のレイヤーを透けさせたい」
という時もありますよね。
そういう時は、エフェクトを適用した平面の描写モードを「加算」にするといいでしょう。

「画像のブレンド」が0以上の場合、下のレイヤー達がすけて見えてきます。
レンズフレアの色を変えたい時はどうするのか?
光源の色を変えたい時もありますよね。
ただ、After Effects標準装備のレンズフレアでは、色を自由に調整できません。
「レンズの種類」を変えれば光源の色は変わりますが、レンズの種類は3種類しかないのです。

それでは、どうしても色を変えたい時はどうすればいいのでしょうか?
そういう時は、別のエフェクト「トーンカーブ」を適用しましょう。
「トーンカーブ」を適用し、
- レッド
- グリーン
- ブルー
のカーブを調整すると、レンズフレアの光の色を変更できます。

ゆくゆくは「レンズフレア」の有料プラウグインを使いたい
以上、After Effectsのデフォルトで入っているフリーの「レンズフレア」エフェクトでした。
さほど項目数が多くなくて、使いやすかったのですね。
が、逆にいうと、それほど細かく調整できるエフェクトではありません。
レンズフレアの色さえも「トーンカーブ」エフェクトを駆使しないと変えられませんでしたから。
もっと本格的なレンズフレアをお求めの方は、有料プラグインを導入するといいでしょう。
「Optical Flares Plug-in」というエフェクトは有料で18,000円ほどします。
ただ、このプラグインは細かくカスタマイズ可能。
より多彩な表現が可能になるでしょう。
僕も頃合を見てデビューしていく予定です。
【参考文献】
それでは!
Ken
動画制作ノウハウを発信します。
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