Adobeの動画編集ソフトPremiere Proで作業してると気になるのが
動画の音量
ですよね。
「Premiereにおける音量の調整方法」は理解しやすいですが、
一体どれくらいの音の大きさにすればいいのか?
迷うかもしれません。
プレビュー画面を通してイヤホンやヘッドホンで聞いて「ちょうどいい」と思った音の大きさで果たしていいのでしょうか。
実は「音の大きさ」を表す単位の1つに、
ラウドネス(Loudness)
があります。
「ラウドネス」は媒体やプラットフォームごとに定められており、ラウドネスを超えたり、逆に規定より小さすぎたりすると、強制的にプラットフォーム標準のラウドネスまで調整されます。
このラウドネスの単位は「LUFS」「LKFS」などあり、これらは相対的なものではなく、絶対値を表します。
つまり、ラウドネスが大きいほど大きい音を意味するのです。
例えば、「-30 LUFS」の音よりも「-18 LUFS」の方が大きいことになるんですね。
エッセンシャルサウンドでラウドネスを自動一致させよう
Premiere Proには、ラウドネスを一発でPremiere Proのお任せで調整できる方法が存在しています。
その名も、
エッセンシャルサウンドのラウドネス自動一致
です。
オーディオクリップを選択した状態で「エッセンシャルサウンドパネル」を開きましょう。

パネルが見当たらない場合は上メニューから「ウインドウ>エッセンシャルサウンド」へ進んでみてください。

さて、まずはプリセットを
- ミュージック
- 会話
- 効果音
- 環境音
から1つ選びます。

「ラウドネス」をクリックし、タブを開くと出てくる「自動一致」をクリックしましょう。

「自動一致」が青になると有効になったことを意味しますよ。
これで、プリセットごとに定められたラウドネスに自動で調整できるんです。
それぞれのプリセットに割り当てられたラウドネスの大きさは以下の表をご覧ください。
プリセット | ラウドネス(LUFS) |
---|---|
会話 | -23 |
ミュージック | -25 |
効果音 | -21 |
環境音 | -30 |
「自動一致」を有効にすると、選択中のオーディオクリップの音量が自動で切り替わります。
プリセットのラウドネスの大きさまで調整されるでしょう。
エッセンシャルサウンドは、自分で音量調整するよりも手順が少なく済むのがメリットの1つ。
また、どれくらい小さくすればいいのか、音量の目安も自動で割り当ててくれます。
まさにPremiere初心者にオススメの機能ですね。
ただし、です。
エッセンシャルサウンドのラウドネス自動一致は、細かくラウドネスの大きさを調整できません。
上述したプリセットごと割り当てられたデフォルト値にしか指定できないのです。
もっと自由にラウドネスを調整したい場合は「ラウドネスメーター」というエフェクトがおすすめ。
これならラウドネスを自ら測定しながら、オーディオミキサークリップやオーディオゲインで音量を調節できますよ。
それでは!
Ken
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