Premiere Proで編集していると、
「もっと音を深く編集したい」
なんてときありますよね。
いくら標準エフェクトが優れているPremiere Proとはいえ、限界があります。
特に「音の編集」に関してはAdobeのAuditionにかないません。
Premiere ProとAuditionを連携させる方法
そこで、
Premiere ProとAuditionを連携できれば、
動画編集しながら音も細かくいじれるのではないか
と考えるようになりました。
ってことで今回は、Premiere ProとAuditionを連携させる方法を紹介します。
Dynamic Linkを設定する
Premiere ProとAuditionはAfter Effectsと同様、
「Dynamic Link」という仕組みで連携できます。
Premiere Proの上メニューから
編集> Adobe Auditionで編集
へ進んでやると、
- クリップ
- シーケンス
という2つの選択肢が出てきます。

1つのオーディオクリップだけ編集したい場合、前者の「クリップ」。
シーケンス内複数のオーディオクリップを一気に編集したいなら後者の「シーケンス」を選びましょう。
そしてビデオで「Dynamic Linkを介して送信」を選んでOK。

するとAuditionが立ち上がるはず。
Auditionで開く
Auditionにシーケンスを読み込むと、
- シーケンスファイル
- シーケンスを構成しているオーディオファイル
が読み込まれます。
Auditionのファイルウインドウから編集したいものをクリックするといいですね。
試しにシーケンスをクリックすると、以下のようなシーケンス画面が出てくるはず。

エフェクトを追加する
例えばエフェクトを追加するならば、オーディオトラックの「FX」から該当のエフェクトを追加。
例えば「振幅圧縮」から「歯擦音除去」の「DeEsser」を追加してみます。
個別のオーディオを編集する
今回はシーケンスウインドウを見てきましたが、もちろん個別のオーディオクリップを単体で編集も可能。
シーケンスのオーディオクリップをダブルクリックすると、個別の編集画面に移ります。

もしくはファイルウインドウから音ファイルをクリックすれば上記画面に遷移するでしょう。

ここでも同じようにエフェクトを追加する、といった細かい再編集ができます。
Premiere Proに送り返す
Auditionで編集し終わったら、Premiere Proに送り返しましょう。
Auditionの上メニューから
マルチトラック > Premiere Proへ書き出し
と進みます。

そして「各トラックをステムとして書き出し」へ。

すると配置するオーディオトラックを選択することに。

オーディオ1から3までありますので、どれか好きなものを選んでください。
元のオーディオクリップと同じトラック番号を選択すると、自動で上書きされ、編集前のクリップはPremiere Proでなかったことになります。
元のクリップを残しておきたいなら、それ以外のトラック番号に送り返せばいいですね。
再編集もOK
Dynamic Linkで連携する利点は、
音声の再編集が容易ということ。
例えば、Auditionのウインドウを閉じてから、再びオーディオクリップを編集したくなっても大丈夫。
Premiere Proのオーディオクリップで右クリックして「Auditionで編集」と進めば、Auditionが立ち上がり、編集画面に遷移できます。

いや、素晴らしいですね、Premiere Pro・Audition。
この連携技を覚えれば、音声編集において怖いものなしです。
Premiere Proのエフェクトだけでは物足りなくなったら、Premiere ProとAuditionを連携させてみましょう。
それでは!
Ken
【参考文献】
動画制作ノウハウを発信します。
わかり易すぎます!ありがとうございます。
ハハハ、お役に立てて嬉しいです!