Premiere Proでコンプレッサーをかける方法




 

先日読んだ『売り上げ・集客に繋がる 動画マーケティング』で、

Premiere Proでコンプレッサーをかける方法

が紹介されていました。

「コンプレッサー」とはWikipediaによると、

音の強弱の差を縮小できるエフェクトの一種

 

例えば、複数の音を同時収録した場合、「男性の低い声」だけ聞こえづらいケースがあるかもしれません。

そんな時にコンプレッサーを使うと、

低い周波数の男性の声を大きくし、他の演者と同じぐらいの効きやすさに調整できます。

 

Premiere Proでは「マルチバンドコンプレッサー(Multiband Compressor)」が標準装備されているので、今日はこちらの使い方を紹介しますね。

 

Premiere Proマルチバンドコンプレッサーの使い方

コンプレッサーをかけたいならば次のステップを踏んでみましょう。

 

エフェクトを探す

まずはエフェクトを探します。

エフェクトウインドウから「multi」と検索して、オーディオエフェクトの中にある「Multiband Compressor」を探します。
Image from Gyazo

エフェクトを適用する

そしたら、エフェクトをドラッグし、コンプレッサーをかけたいオーディオクリップでリリース。
Image from Gyazo
たったこれだけで、コンプレッサーをかけられました。

 

コンプレッサーの微調整

マルチバンドコンプレッサーでは細かい微調整も可能です。

クリップ選択状態で、エフェクトコントロールパネルを見ましょう。

そこに、

Multiband Compressor

があるでしょう。

そこの「カスタムステップ」の「編集」をクリックすると、マルチバンドコンプレッサー専用ウインドウが立ち上がります。
Image from Gyazo

正直、このウインドウには項目がありすぎて、初見では「終わった」と思っていました。

試しにアドビ公式ページを参照すると、次の説明が書いてありました。

マルチバンドコンプレッサーエフェクトを使用すると、4 種類の周波数バンドを個別に圧縮できます。各周波数バンドには通常、ユニークなダイナミックコンテンツが含まれているので、マルチバンド圧縮はオーディオのマスタリングに適したツールです。

  • クロスオーバー:各バンドの幅を決めるクロスオーバー周波数を設定します。特定の「低」「中」および「高」周波数を入力するか、グラフの上のクロスオーバーマーカーをドラッグします。
  • ソロボタン:特定の周波数バンドを聞くことができます。一度に 1 つのソロボタンを有効にしてバンドを分離して聞くか、複数のボタンを有効にして 2 つ以上のバンドを一緒に聞きます。
  • バイパスボタン:バンドを処理しないで通過するように個々のバンドをバイパスします。
  • しきい値:圧縮が開始される入力レベルを設定します。設定可能な値の範囲は -60 ~ 0 dB です。最適な設定はオーディオのコンテンツと音楽のスタイルによって異なります。極端なピークのみを圧縮し、ダイナミックレンジを比較的広く保つには、しきい値をピーク入力レベルの 5 dB 下方に設定してみてください。オーディオを高度に圧縮してダイナミックレンジを大幅に減少させるには、ピーク入力レベルの 15 dB 下方に設定してみてください。
  • ゲイン:圧縮後に、振幅をブーストまたはカットします。設定可能な値の範囲は -18 db ~ +18 dB です。0 はユニティゲインです。
  • 比率:圧縮比を 1:1 ~ 30:1 の間で設定します。例えば、3.0 に設定すると、圧縮しきい値より 3 dB 増加するごとに 1 dB を出力します。通常の設定範囲は 2.0 ~ 5.0 です。設定値を大きくすると、ポップミュージックでよく耳にする圧縮された音になります。
  • アタック:オーディオがしきい値を超えたときに圧縮を適用するまでの時間を指定します。設定可能な値の範囲は 0 ~ 500 ミリ秒です。デフォルトは 10 ミリ秒で、広範囲にわたるオーディオに適しています。この設定を短くすると、打楽器のような音がすばやく瞬間的なオーディオには適していますが、そのような音が少ないオーディオの場合は不自然に聞こえます。
  • リリース:オーディオがしきい値を下回ったときに圧縮を停止するまでの時間を指定します。設定可能な値の範囲は 0 ~ 5000 ミリ秒です。デフォルトは 100 ミリ秒で、広範囲にわたるオーディオに適しています。打楽器のような音がすばやく瞬間的なオーディオには設定を短くし、そのような音が少ないオーディオには設定を長くしてください。
  • 出力ゲイン:圧縮後に、全体的な出力レベルをブーストまたはカットします。設定可能な値の範囲は -18 db ~ +18 dB です。0 はユニティゲインです。ピークインジケーターおよびクリッピングインジケーターをリセットするには、このメーターをダブルクリックします。
  • ゲイン:圧縮後に、振幅をブーストまたはカットします。設定可能な値の範囲は -18 db ~ +18 dB です。0 はユニティゲインです。
  • リミッター:信号パスの最後に、出力ゲインの後にリミッティングを適用して全体のレベルを最適化します。しきい値、アタック、およびリリース設定には、類似のバンド特有の設定よりも穏当な値を指定します。続いてマージン設定を、0 dBFS に相対的な上限値として指定します。

オプション

  • 入力スペクトル:出力信号でなく入力信号の周波数スペクトルをマルチバンドグラフに表示します。各バンドに適用されている圧縮量をすばやく見るには、このオプションのオンとオフを切り替えます。
  • 低歪高精度リミッター:現在のマージン設定で、ハードリミッティングをすぐに適用します。(低速のソフトリミッティングを適用するには、このオプションの選択を解除します。サウンドの圧縮率は低くなりますが、マージン設定を超える可能性があります)。注意:低歪高精度リミッターの最大アタックタイムは 5 ms です。
  • リンクバンドコントロール:バンド間の相対的な差異を保持しながら、すべてのバンドに対して圧縮設定を一括で調整します。

なるほど。

まず「4つの周波数バンド」で振幅を調整でき、バンドの境界は「クロスオーバー」で調整します。

Image from Gyazo

左から順番にそれぞれの周波数領域で、

  1. しきい値
  2. ゲイン
  3. 比率
  4. アタック
  5. リリース

を調整します。

Image from Gyazo

 

右側の「リミッター」では、4周波数領域を全体で最適化できるのです(抑制できる)。

Image from Gyazo

そして、オプションも用意されていて、次の設定項目があります。

  • 入力のスペクトル
  • 低歪高精度リミッタ
  • リンク帯域の制御
Image from Gyazo

 

加えて、

  • S
  • B

というコマンドも!

Sは「ソロボタン」を意味し、周波数領域のみを再生。

逆にBは「バイバス」で、その周波数領域の音をオフにします。

コンプレッサーの効果を検証したい時は「S」と「B」をオンオフするといいでしょう。

 

いやー、すごいです。

Premiere Pro、素晴らしいっす。

ただ、項目がありすぎて、とてもじゃないですが、音響の初心者にとっては扱いづらいですよね。

 

そこで初心者におすすめなのが、プリセットを活用する方法です。

Multiband Compressorには以下18のプリセットが公開されています。

  • おもちゃ
  • インターネット配信
  • インディーローファイ
  • クラシックマスター
  • スネアチャンク
  • テレビ放送
  • トランシーバー
  • ドラム
  • バスの強化
  • ヒスリダクション
  • フルリセット
  • ヘビーギター
  • ボーカルを上げる
  • ポップマスター
  • 低域強調
  • 歯擦音除去
  • 耳障りな音の消去
  • 高域強調

 

それぞれのプリセットには、それぞれ固有の値が記録されています。

利用者はプリセットを選ぶだけでいいのですよ。

これなら細かい値を自分で考えずとも使えます。

 

例えば「インターネット配信」、

「テレビ放送」、

「トランシーバー」、

「おもちゃ」。

上記のように、動画の種類に応じて各数値をコントロールできます。

加えて、トランシーバーやおもちゃのように「1つの表現方法」としても活用できます。

 

ちなみに『売り上げ・集客に繋がる 動画マーケティング』では、

こもった音をはっきりさせるために「高域強調」というプリセットを使うと良い

と紹介されていました。

なるほど、声がこもる出演者がいたら、すかさずコンプレッサーをかけていきましょう。

 

それでは、良いコンプレッサーを。

Ken

【参考文献】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。