『ビデオグラファーのための 音声収録&整音ハンドブック』で、
歯擦音を除去する方法が紹介されていました。
「歯擦音」とは、
舌で息の通る道を制限して気流を発生させ、歯の裏に当てることで発生する音
のこと。
日本語では「サ行」で歯擦音が発生します。
試しに「あかさたな」を1人録音したところ、
「サ行は他行に比べて厚かましい」
というか、
「少しボリューミーである」
と、言われてみれば気づきました。
Premiere ProのDeEsserで歯擦音を除去する方法
書籍中ではAuditionのエフェクト「DeEsser」で歯擦音除去していましたが、
「うっ、Audition使ったことねえ・・・・」
という方もご安心ください。
Premiere Proにも「DeEsser」エフェクトが存在しているので、こちらで「サ行の歯擦音」を除去してみましょう。
エフェクトを適用
エフェクトウィンドウで「DeEsser」を検索。
エフェクトウインドウからドラッグして、オーディオクリップにリリース。
プリセット設定する
クリップを選択状態で「エフェクトコントロールパネル」を開いてDeEsserの項目をみます。

「編集」で新パネルを開き、細かい設定をおこないましょう。
まず設定すべきは「プリセット」。

サ行歯擦音を除去する場合は「DeEsser」を選びましょう
「DeEsser」には
- DeEsser(男性の声)
- DeEsser(女性の声)
の2通り存在していますので、ご自身の声の性質で使い分けてみてください。
わたしは喉仏を保持していますため、前者の「DeEsser(男性の声)」をチョイス。
すると、次のように値が自動的に決まりました。

モード | マルチバンド |
---|---|
しきい値 | -24 dB |
センター周波数 | 4700 Hz |
バンド幅 | 3000 Hz |
しきい値を下げる
これだけでも、歯擦音除去は完了していますが、
「効果がわからない」「違いがしっくりこない」
と、煮え切らない時もあるでしょう。
そんな時は「しきい値を下げること」をオススメします。

実際、わたしも煮えきらなかったので、しきい値を下げたところ、次の違いに!
しきい値を下げるほど、
- 「さしすせそ」が聞き取りやすくなる
- ストレスフリーで耳を傾けられる
という印象が生まれました。
これで視聴者は歯擦音ストレスから解放され、長く視聴してもらえる可能性があるかも、と気づきました。
ぜひPremiere ProのDeEsserを活用してみてください。
それでは!
Ken
動画制作ノウハウを発信します。
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