Premiere Proで気になるのが、
オブジェクトの重ね順
です。
例えば「赤い四角」を「緑の丸」よりも前に出したい時とかですね。

当然、重ね順が上のオブジェクトが上に表示され、下のオブジェクトはその下に敷かれます。
そういった意味で、見た目を重視する動画において、オブジェクトの重ね順は大きな意味を持っています。
今日はPremiere Proの重ね順について解説しますね。
Premiere Proでオブジェクトの重ね順を変更する方法
次の2つの重ね順変更方法をマスターするといいでしょう。
ビデオトラックを変更する
まず知っておきたいのが、ビデオトラックの順番による重ね順です。
シーケンスで映像クリップを配置できるトラックを「ビデオトラック」と呼んでいます。
Premiere Proでは、
上のビデオトラック(番号が大きい)ほど、重ね順が上になる
というルールを採用しています。
例えば、V1のビデオドラッグに「緑の丸」を配置したとします。
そしたら、その下のビデオトラックV2に配置した「赤の四角」よりも、重ね順は上になるんです。

もし「赤の長方形」を「緑の丸」の前に出したいなら、緑の丸をV1からV3に移動させるのです。
Premiere Proでは「上のビデオトラックほど重ね順は上」と覚えておきましょう。
同じビデオトラック内での重ね順
それじゃあ、
同じビデオトラックに配置した場合はどうでしょうか?
例えば、先ほどの「赤い長方形」と「緑の丸」を同じビデオトラックに1つの映像クリップとしてシーケンスに配置した場合です。

そういうときは、エフェクトコントロールパネルから重ね順を調整します。
クリップ選択状態で、エフェクトコントロールパネルを開くと、設置したオブジェクト数に応じて「シェイプ」という項目が増えるはず。

エフェクトコントロールパネルでは、
上のシェイプほど重ね順は上、というルールを適用しています。
重ね順を変更したいならば「シェイプ」という項目をドラッグアンドドロップして移動すればいいのです。

レガシータイトルで重ね順を変更する
これらの事情に加えて、もう1つ知っておきたいのが「レガシータイトル」。
「レガシータイトル 」とは文字通り、過去に使われていたタイトルの形式のことで、
1つの動画クリップ内に複数要素を詰め込めるクリップ。
そのレガシータイトルで知っておきたいのは、レガシータイトル内での重ね順を変更する方法です。
レガシータイトル内でオブジェクトにカーソル合わせて右クリックし、重ね順へ進みます。

重ね順の変更は、
- 最前列に移動する
- 前面に移動する
- 背面に移動する
- 最背面に移動する
の4パターン。
ショートカットキーもあるので、オブジェクト選択状態で発動すると重ね順を一発で変更できるでしょう。
ショートカットキー | 効果 |
---|---|
Shift + command + ] | 最前面へ |
command + ] | 前面へ |
Shift + command + [ | 最背面へ |
command + [ | 背面へ |
これはまさしくイラストレーターで重ね順を変更するコマンドと同じ。
レガシータイトルのほうが、Illustratorを使い慣れたAdobeユーザーになじみやすいでしょう。
以上です。
Premiere Proにはレガシータイトルがあるがゆえ、重ね順のルールが少々複雑です。
最後に整理しておくと、まず大前提なのが上のトラックほど重ね順が上になるルール。
そして、同じトラック内のオブジェクトは、エフェクトコントロールパネルのシェイププロパティが上になるほど重ね順は上です。
そしてそして、レガシータイトルならば、レガシータイトル内で重ね順をコントロールせねばなりません。
この重ね順ルールを理解しておけば、Premiere Proで狙った通りの編集ができるはず。
ぜひ活用してみてください。
それでは!
Ken
動画制作ノウハウを発信します。
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