声の重低音(100Hz以下)をイコライザーで取り除いてみた【Premiere Pro編】




 

先日読了した『ビデオグラファーのための音声収録&整音ハンドブック』で、音声加工の「重要な処理」を紹介していました。

それは、

100Hz以下の重低音カット。

100Hz以下をカットしても聞き取りに影響はなく、逆にモコモコした感じがなくなり聞き取りやすくなる、と。

その理由は、ナレーションはマイク近くで話すため「近接効果」で低音域が通常よりも入りやすくなるからです。

業界では「重低音カット」は必須の処理のようです。

整音を料理に、各音声を野菜に例えるとして、ノイズを除去した状態は「泥を洗い落とした」ような段階。そこから皮むきや切り分けのような基本加工を行なってはじめて「素材」として完全な ものにすることができる。特に声の処理においては、 100Hz以下程度の重低域を取り除くロ ー カ ット処理は、原則として必須の項目として覚えておこう。そこにイコライザーを使って音質、コンプレッサーを使って音量のばらつきを揃えると、生音ともまた違った「スピーカーを通した状態での聴きやすさ」を得ることができる。

人間の声は100Hz以下程度の帯域をカットしても、聴き取りにほとんど影響がない。こうした重低域は大きなスピーカーで聴いた時に振動のようになるなど悪影唇も多いので、イコライザーなどでカットすると後の処理がしやすい。

 

『ビデオグラファーのための音声収録&整音ハンドブック』88ページより

 

今回、物は試しと「100Hz以下」の周波数をカットしてみました。

 

声の重低音(100Hz以下)をイコライザーで取り除いてみた【Premiere Pro編】

利用するのは「イコライザー(Equalizer)」という機能。

ある特定の周波数の出力を調整できるもので、通称「EQ」と呼ばれています。

多くのイコライザーがありますが、初心者でも取り扱いやすい

AUGraphicEQ

を採用しました。

エフェクトウィンドウで「eq」と検索して発見。
Image from Gyazo

オーディオクリップに適用し、エフェクトコントロールパネルを開いて「カスタムセットアップ」から「編集」へ進み、グラフィックイコライザーウインドウを立ちあげます。

Image from Gyazo

「100Hz以下」を最小の出力「-20 dB」に設定すると、次のようになりました。

元の音声がこちらで、

重低音カットバージョンがこちら↓

100Hz以下の重低音がなくなるだけでこんなに聞き取りやすくなるとは・・・!

男らしい低音は消えた代わりに、耳へのダメージが減った、とでもいうのでしょうか。

 

それに加えて『ビデオグラファーのための音声収録&整音ハンドブック』では以下の追加処理も紹介していました。

  • 1~3kHzを少し下げて上品にする
  • 10kHzの周波数の出力を上げて明瞭度を上げる(ただしあげすぎに注意)

以上をやってみたところ、次のようになりました。

なんということでしょう。

高周波数(1~3 kHz)を抑えると、さらに聴きやすくなりましたね。

 

個人的に低音が消えると、弱く聴こえたため、100Hz近傍の200~300Hzは出力を上げてみました。

すると、最終的に次の音声に落ち着いたのです。

 

 

はい、今回の検証で気づいちゃいました。

そうです。

ナレーション音声はイコライザーによる「周波数ごとの出力調整」が必要だったのです。

低音カットはマストで、状況に応じて1〜3kHzを抑え、10kHzを上げて明瞭度を上げる、と誓ったのです。

 

それでは!

Ken

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